気象庁は豪雨と猛暑に見舞われた2018年7月を30年に1度以下しか発生しない現象とみられる異常気象としました。日本各地でこれまでの観測記録を塗り替える記録的な豪雨と暑さになりました。篠山でも38年の観測記録の中で突出した数字が観測されました。
7月の豪雨と猛暑は、30年に1度以下しか発生しない現象とみられる異常気象 2018年8月1日のNHKニュースによれば (2018年7月は)平均気温が東日本で統計開始以来、7月としては最も高くなったほか、西日本も過去2番目に高くなり、記録的な暑さとなりました。また、梅雨前線や台風の影響で西日本を中心に記録的な豪雨となり、72時間の降水量が全国120余りの観測点で、統計開始以来最も多くなるなど記録ずくめの月となり、気象庁は「異常気象だったと考えられる」としています。 また平均気温は、いずれも平年と比べて、東日本で2度8分高くなり昭和21年に統計を取り始めてから7月としては最も暑くなったほか、西日本では1度6分高くなり、7月としては過去2番目に高くなりました。(中略)気象庁気候情報課の竹川元章予報官は、「7月の豪雨と猛暑は、30年に1度以下しか発生しない現象とみられ、『異常気象だった』と考えられる」とあります。 篠山市の7月の観測記録はどうであったのでしょうか。 赤地 最高記録 オレンジ 2位 ピンク 猛暑日 これまでの観測記録の中で位置づけを見てみましょう。 記録づくめの7月 1.平均気温は平年より2.5度高い27.0度で観測史上2番目の記録。 1981年以降の記録で7月の平均気温24.5度でしたが、2.5度高く、西日本の記録1.6度を上回りました。1994年の27.2度に次ぐ記録です。年間を通しても5番目の記録です。 2.降水量は7月として観測史上最も多い465.5㎜ 降水量465.5㎜は2006年7月の426.0㎜を50㎜近く上回りました。年間を通しても4番目に位置します。注目しなければならないのはこれを上回る記録はすべて近年記録されていることです。平均気温が最も高かった1994年7月は月間降水量が64.0㎜と記録的に少雨でした。夏の暑さと雨の多さは反比例するのが通常で、本年のように異常な高温にもかかわらず降水量が最多になったのは極めて異例といえます。これは西日本豪雨と台風14号での短い期間に大量の雨が降り、それ以外の日はカラカラ天気の猛暑であったためです。 3.平均湿度は68.4%で観測史上最少の記録 梅雨の時期にもかかわらず、初めて湿度が70%を切ったのは、西日本集中豪雨のあと早々と梅雨明けし、その後、猛暑に襲われカラカラのお天気が続いたためです。 4.最低気温が20.7度で観測史上最も高い 昨年の20.3度に続き2年連続の記録更新でした。それまで1987年の19度でありましたので、近年熱く熱した地上は、夜になってもなかなか下がらないということを表しています。ただし、最低気温が25度以上になる熱帯夜は回避されました。 5.最高気温36.6度は7月としての観測史上最高記録 1985年の36.5度の記録を更新しました。最高気温が35度以上の猛暑日も計7日に及び7月としては1985年の6日を上回る最多日数でした。ちなみに1985年8月は9日で年間最多記録であり、これに次いだ記録となりました。猛暑日は平均で1年に2日余りですから、今年の多さは近年まれな類になっています。 篠山においても記録づくめの7月であり、「30年に1度以下しか発生しない現象とみられ、『異常気象だった』」のは明らかです。8月の状況次第で2018年の夏が異常な夏となってしまいます。 一覧 |
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