2018年7月西日本を襲った豪雨は大きな傷跡を残しました。気象庁後川観測所においても過去最大値を更新しました。
7月4日から降り続いた雨 過去最大の534.5mmを記録
観測データから見る今回の降水量の多さ 過去の記録を更新 過去30年で最大の被害をもたらした今回の西日本豪雨。気象庁の後川観測所の記録でも過去に類を見ない豪雨であったことを物語っています。 7月4日に降り始めた雨は、5日になって絶え間なく、しかも時間雨量10mmを超す雨が断続的に7日夜まで続きました。この間の降水量は534mmとこれまでの1カ月の最大雨量517.5mm(2017年10月)をわずか4日で更新しました。 日降雨量をみると 7月5日 191.5mm(歴代3位) 7月6日 128.5mm 7月7日 186.0mm(歴代6位) と連続3日間100mm以上の降水で歴代上位に2日間が登場し、大量の雨が3日間という長時間にわたり降り続いたことを示しています。これまでの最大記録であった2017年10月は2日、22日、29日と60mmを超える日雨量を記録し、10月中旬15日から25日の長雨でした。今回の雨が集中的なものであったことはこれと比較してもよくわかります。 しかし、降水量の多さの割に目立った災害が起こらなかったのは、線上降水帯での集中豪雨が長い時間続かず、一線を越えるに至らなかったためと考えられます。今回各地をおそった豪雨災害や近年の状況を見るといつもこのような運のよい状況ばかりとは考えにくく、今後の充分な対策を考える必要があります。 近年の特徴 台風の影響で降水量は過去より増えています 気象庁データランキングからわかる特徴に近年の降水量の多さがあります。 月降水量のランキングでは2010年から2017年までが上位10位に入り、トップ4を独占しています。また、年間降水量では2016年、2017年、2010年、2015年、2011年がトップを含めてトップテンに入っています。逆に降水量が少ないのは2008年以前の記録ばかりです。 1981年から30年間の記録では平均の年間降水量1585mmですが、最近は台風の影響で2000mmを超えることもあり、2011年から2017年までの平均降水量は1821mmにのぼっています。 近隣地域と比較しての後川地区の降雨量の多さ 最近の雨量の多さとは別に後川が市内の中でも相対的に多いことがわかります。1981年から30年間の平均の年間降水量1585mmは篠山市中心部の1351mmより200mm、南の三田市1240mmより300mm多く、柏原とほぼ同じくらいの降水量です。地域が属する瀬戸内海式気候の平均降水量が1000mm~1600mmです。降水量が少ない篠山盆地と三田盆地に挟まれて後川が一段降水量が多いのは、山間谷間という地形に関係しているものと思われます。 一覧 |
兵庫県篠山市 Copyright (C) 2017-8 Sasayama City
連絡先 篠山市総務部総務課情報政策 伝書鳩メール