2018年7月西日本豪雨の後の猛烈な暑さ。京都では38度を超える日が連日続く酷暑状態に。篠山でも2日続けて36度を超える日がでました。しかし、観測記録を調べると意外なことがわかります。猛暑は劇的に少なくなっているのです。インターネット上の記述とはかなり違ったことになっています。
観測データから見る猛暑日一覧 記録的な災害となった西日本豪雨は、一過早い梅雨明けと酷暑をもたらしました。死の危険さえもあるという暑さは、被災地の復旧を大きく妨げています。 近畿地方でも、京都市は連日の38℃越え、お隣の丹波市柏原町でも37度を連日超え、これまでの7月の最高気温を更新しました。篠山でも36.3度を最高に、35度を連日超えました。 最高気温が25度を超えると夏日、30度では真夏日、35度を超えたら猛暑日(酷暑日といい、一線を越えた暑さが言葉からも伝わってきます。 日本では熱中症で死者も出ていますが、ニュースでは世界中が異常気象であることを伝えています。2020年開催の東京オリンピックも不安視もされています。 ではこの酷暑日一年で一体何日くらいあるのかご存じですか。異常気象という中で増える傾向にあるのでしょうか。実は・・・・・・。 猛暑日一覧 猛暑日は1981年から2017年まで37年間で87日ありました。1年間で2.35日です。 平均で2日あまりということですが、年によって大きな違いがあります。1983年~85年、1994年~96年が猛烈な暑さだったことがわかります。逆に3年以上ないことも最近は多くあります。最近猛烈に暑い日が増えたというイメージとは反対に猛暑日は21世紀に入って激減しています。異常気象特にエルニーニョ現象の続発によって冬の温暖化と冷夏がしばしばおこったためからもしれません。 インターネット上の記述と一致しない事実が。今後はどうなるか? 酷暑日と猛暑日は同じ内容で、以前は正式な気象用語でなく俗称で酷暑日が使われていました。2006年全国各地で暑さの観測記録を更新したことから気象庁が最高気温が35度以上の日を『猛暑日』と命名しました。WEB上の解説では以前は猛暑日は少なかったが、ここ10年あまりで激増したとなっています。しかし、篠山市消防本部調べの記録からは少し違った傾向が見られます。例えば1983年は冷夏とされていますが、当該の記録では8月前半はほとんどが35度を上回っていました。 2018年はこのまま推移すると猛暑日が近年になく多い年となりそうです。これが全体の方向性の中で特異な例か、それともここしばらくが特異で増加する猛暑の典型になるのか。 一覧 |
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